日産自動車の志賀俊之COOは2日の決算発表会見で、洪水による部品調達の制約によって生産停止しているタイ工場について、「11月14日から部分的に生産再開するよう準備を進めている」と明らかにした。
同社の組立て工場は浸水しておらず、代替部品の調達などが進んでいるため、10月中旬の生産停止から、ほぼ1か月で再開する。現地の日系自動車メーカーでは最も早い復旧となる見込み。
当初は低操業となる見込みで、志賀COOは「できるだけ早くフル生産体制に戻したい」と述べた。
また、今回の生産停止や低操業によるタイ工場での減産は4万台になるとの見通しも公表した。ただ、部品供給の影響は今後も続く見込みで、日本で2万台程度の生産影響が出るリスクもあるという。