日野自動車の白井芳夫社長は28日、タイの洪水の影響で部品の供給が止まり現地工場の操業を停止している問題で、メーターなどに使っている電子部品がネックになっていることを明らかにした。
白井社長は同日開いた決算会見後、一部報道陣に対し、不足している部品について「ロームが造っているトランジスターとかダイオード。我々はそういうものをメーターの中に使っていたり、プリクラッシュセーフティのECUの中にもある」と述べた。
白井社長は東日本大震災の時と「良く似ている」とした上で、「自動車産業だけじゃなくて、ダイオードですから家電も全部なのです。聞くところによると、あるものについてはシェアが全世界の40%ぐらい持っているような部品もある」と説明。
ただ日野では部品の供給停止が11月末までに解消できれば生産への影響はでないとみている。白井社長は「12月1日に戻れば、生産を立ち上げて取り返すことができるということが分かった」としている。