【RISCON・SEECAT】除染・防染ツール

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 RISCON展示会場(危機管理産業展)では、放射能を除染したり・放射線から身を守るための除染・防染ツールや装置も数多く紹介されていた。今後、福島第一原子力発電所の事故収束に向けて、除染は大変重要な作業となるため、本稿でも紹介したい。

 原田物産のブースでは、米・FIS North Americaの除染シャワー機能付き緊急災害用テント「DECON SHOWER SYSTEM」を展示。このテントはエアーを注入して5分程度で設営が可能だ。システム起動時に(エアフレームが膨張すると同時に)、一体化されたプールも使用できるようになる。人数や状況に応じて、床面積1.1平方メートル(W1.06×L1.06×H2.44m)から32.7平方メートル(W14.57×L7.16×H2.74m)の10タイプが用意されている。汚染された部位は取り外して破棄することも可能だ。

 除染をするためのクリーナーの出展も目立った。たとえば帝国繊維のブースでは、各種除染シャワーシステムのほか、NBC(Nucleus、Biology、Chemistry)用の除染クリーナーも紹介していた。これは人体の部分的な除染に使用する、ドイツ・ケルヒャー製の「mediclean 2000se」だ。直接ノズルから水や溶液を噴霧し、同時にノズル脇の溝から廃液を吸い取って、内蔵タンクに回収する機構を採用。飛散や汚水による二次的な汚染を軽減できるという特徴がある。

「放射性物質を水で洗い流すだけではいけない」と訴え、正しい除染作業を推奨していたのはウエスタン・リンクだ。除染をする際に水洗いや高圧水洗浄では、逆に洗い流した汚水によって汚染が広がるリスクがある。NATO軍などで実績がある「クリスタニーニCBRN除染システム」は、除染剤や水を供給するコントローラとジェットを噴射するガンで構成。特殊な除染剤「BX40」を使い、放射性物質の放射能を遮断してから高圧水で洗い流す除染方式を採用している。

 除染剤「BX40」は、粘性の高い微細な泡をつくり、地表などに残った放射性物質を泡まみれにすることで破棄できる。説明員によれば「これらの薬液は、たとえ海に流しても深くに沈殿するため、汚染物質の拡散を防げる」という。今後、本格的な除染に向けて、このような新しい方法を模索していく必要がありそうだ。

【危機管理産業展】テントからクリーナーまで、多様な除染・防染ツール

《井上猛雄@RBB TODAY》

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