ジェイテクトは17日、インドに軸受生産拠点を新設すると発表した。インドに新会社コーヨー・ベアリング・インディア(KBIN)を設立し、バワル工業団地に「バワル工場」を建設、2012年11月から軸受の生産を開始する。
KBINのバワル工場では自動車用・2輪車用軸受を生産し、日系と現地資本の自動車・2輪車メーカー、建設機械、農業機械などの一般産業機械メーカーに供給する体制を構築する。総投資額は約70億円で、工場は2012年5月に竣工する予定。
ジェイテクトでは、成長著しい中国、インド、南米、アセアンを重点地域として事業基盤の強化に取り組んでいる。インドは、既にステアリング事業で現地企業と合弁で現地生産をしており、ここで培ってきたノウハウを軸受事業に活用する。
KBINは今後、現地調達を推進して競争力を強化するとともに軸受と工作機械の営業拠点を統合し、相互の顧客に最適な商品・サービスを提案するマトッリクス営業を展開する。インドでの同社の全事業の売上高を2015年に450億円まで拡大する計画。