タイ東部のサムットプラカン県に拠点を置く日産自動車のタイ法人「タイ日産自動車会社」は、一部車種の生産を休止しているものの、14日時点でほぼ通常通りの操業を続けている。被災を免れているため、同社そのものの生産能力低下はない。
ただ、現地サプライヤーに洪水の被害が出ているため、部品の供給が不安定になっている。週明け17日以降も、これまで通りの操業が続けられるか、休日返上で模索が続く。
タイ日産が生産する新型『マーチ』は日本を始め、アジア各国に輸出されている。タイ国内でも好調な受注を集めた。また、タイ国内向けに今月7日から新型『アルメーラ』の生産・販売を開始したばかりだ。
「今後、生産が止まってしまうようなことがあれば、国内向けの商品にも影響がでるかもしれない」(広報担当)
タイ日産は、2010年の実績で約20万台を生産する。