カンバーランド・ジャパン(本社・長野市)は幕張メッセで4日開幕した「CEATEC JAPAN2011」にトレーラーハウスを出展した。なかには医療機器が搭載され、それらを含めた価格は数千万円になるという。
「特に今年は東日本大震災があったので、トレーラーハウスへの引き合いや問い合わせが増えています。昨年の販売実績は80台でしたが、今年はすでに80台をクリアしています」と同社関係者は話す。
被災地では、トレーラーハウスが住民の集会場やボランティアセンターの事務所などに使われている。最近では店舗として活用する動きも出ているそうだ。「分類は車両に属していますので、建築制限のある地域でも店を開けるわけです」と同社関係者。
今回展示されているのは最大のもので、長さ13m、幅3.1m、高さ4.1m、価格は約410万円。この半分の大きさもあり、こちらは価格が325万円。住居用は水回りなどの設備をつける必要があり、価格は600万円からとなっている。
「なかは好みに合わせて自由にできるので、いろいろな用途として活用できると思います。医療機器を積み込めば、移動病院にもなります。私は実際にトレーラーハウスで生活していますが、非常に快適で、もしかしたら仮設住宅よりいいかもしれません」と話す。
建築はツーバイフォー工法で、しかも高気密・高断熱工法を採用しているので省エネになっているそうだ。