日本自動車工業会が30日発表した8月の自動車生産実績によると、四輪車の生産台数は前年同月比1.8%増の70万4096台となり、11か月ぶりに前年を上回った。
東日本大震災で部品のサプライチェーンが寸断、国内生産は減産を余儀なくされてきたが、震災後、初めて国内生産が前年を上回り、生産は回復していることを示した。
車種別では乗用車が同1.5%増の60万4317台で、11カ月ぶりに前年を上回った。このうち、普通乗用車が同1.1%増の35万4713台、小型乗用車が同3.9%増の15万9702台、軽乗用車が同1.0%減の8万9902台だった。
トラックは同0.1%増の8万9963台で、2カ月ぶりにプラスとなった。普通トラックが同6.3%増の4万1290台、小型トラックが同0.7%増の1万8401台、軽貨物車が同7.5%減の3万0272台だった。
バスは同56.6%増の9816台だった。
8月の国内需要は同22.4%減の32万9838台と、依然として納車が遅れているため、大幅マイナスとなったが、輸出が同7.6%増となった。