ヤマハ発動機は13日、これまで磐田南工場で行っていた二輪車、スノーモビルのエンジン組立を8月末までに磐田本社工場に完全移管したと発表した。
今回の移管で、磐田南工場のエンジン組立ライン12本、磐田本社工場の完成車組立ライン9本の合計21ラインが、エンジン・完成車一貫組立ライン4本と少量生産ライン2本の合計6ラインへと圧縮。二輪車、スノーモビルの組立が、磐田本社工場で一貫して行えるようになった。
同社は、2012年を最終年とする中期3か年経営計画の中で、国内生産体制の再編成、経営基盤変革を推進。従来の「規模依存型」から脱却して「損益分岐点型」の事業経営を目指し、二輪車20万台、船外機23万台、ATV/SSV 10万台で採算の取れる事業体質改革を進めている。
従来、二輪車、船外機など製品事業ごとに、部品製造、エンジン組立、完成車組立といった生産機能別に分散していた生産ラインを再編。集約・統合された工場レイアウトへと抜本的な構造改革を実施し、生産ライン稼働率、物流効率、管理効率の向上、製造技術力の強化を目指す。