日本鉄鋼連盟が発表した7月の粗鋼生産は前年同月比1.2%減の910万8000tと5か月連続で減少した。東日本大震災による部品不足で減産を余儀なくされている自動車向けが低迷しているため。1日当たり粗鋼生産は29万3800tで、前月比0.8%減だった。
炉別生産では主に自動車や家電向けの転炉鋼が同1.6%減の720万t、建築向けの電炉鋼がほぼ横ばいの190万8000tだった。
鋼種別生産では、普通鋼が同0.1%増の710万1000t、特殊鋼が同5.6%減の200万7000tとなった。
銑鉄生産は同0.3%減の706万7000tと5か月連続の減少となった。7月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中、27基だった。