小沢一郎元代表を講師に勉強会「政権交代で目指したものは何だったのか」には、予想以上の民主党国会議員が集まった。
「椅子は120席用意した。それが全部埋まって、入れ替わりがあった。この会は出欠をとるような性格ではないから、そういうことで考えて下さい」
呼びかけ人の一人である小宮山幸治参議は、出席した国会議員の人数を問われて、そう答えた。中心となったのは、10年初当選の参議院議員だ。両院の小沢グループに留まらず、他のグループにも波及した。最終的な出席者は149人に増えた。
「代理出席はご遠慮ください」という案内で集まった議員は、小沢グループ以外の国会議員や、除籍処分を受けた松木謙公前農水政務官の姿もあった。
菅内閣退陣後の代表選に注目が集まるこの時期だけに、さまざまな憶測を呼んだが、小沢氏はまるで講義に臨む教授のように、政権交代の意味とマニフェストの重要性について、淡々と語った。
講演の締め括りは「(※マニフェストは)約束したから100パーセントできるとはなかなかならない。しかし、政治家が自らの責任で決断し、実現する努力を国民に示すなら、国民の心は戻る。評価が民主党にくる」と、小沢氏の信念を改めて強調する言葉だった。
小沢氏の講演の内容に、代表選に触れるような部分は、まったくなかった。勉強会は、小沢氏が講師となり、続けられる予定。