トヨタ自動車は、インドの車両製造会社であるトヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)が、生産能力を現在の年産16万台から、2013年にはほぼ倍増となる年産31万台に拡大すると発表した。生産能力増強に伴って172億円を追加投資し、新規雇用も予定している。
TKMは、インドの自動車市場の拡大に伴って段階的に生産能力増強を計画している。現在の生産能力は第1工場、第2工場がそれぞれ年産8万台。既に2012年前半までに生産能力を合計で年産21万台に増強すると発表しているが、2013年には第1工場の生産能力を年産10万台、第2工場を年産21万台とし合計年産31万台に増強する。
今回の生産能力拡大と併せて、現在生産している『イノーバ』、『フォーチュナー』、インド市場向けに開発した『エティオス』、『エティオス・リーバ』などのモデルをタイムリーに供給する体制を整える。
拡大する生産現場を支える人材を育成するため、2007年に設立したトヨタ・テクニカル・トレーニング・インスティチュート(トヨタ工業技術学校)の2期目の生徒約60人が今月末卒業し、TKMに入社する予定。
トヨタは、インドなどの新興国で現地生産を拡充し、新規雇用を創出することで、自動車産業の発展に貢献していくとしている。