10日午前2時45分ごろ、山梨県甲府市内で接触事故を起こしたクルマを制止しようとした23歳の男性に対し、このクルマが衝突。男性をボンネットに乗せたまま約10kmに渡って逃走する事件が起きた。男性は甲斐市内で振り落とされ、軽傷を負っている。
山梨県警・甲府署と韮崎署によると、現場は甲府市丸の内1丁目付近。23歳の男性が道路を歩いていたところ、前後進を繰り返す不審な乗用車と接触。クルマはそのまま逃走しようとしたため、男性が前方で手を広げて制止したところ、そのまま衝突。男性はボンネット上に乗り上げる状態となった。
クルマは男性をボンネットに乗せたまま逃走。蛇行運転や100km/h近い速度での走行を繰り返した。男性は約10km離れた甲斐市下今井付近の国道20号で振り落とされ、頚椎打撲などの軽傷を負っている。
警察では交通トラブルを発端とした殺人未遂事件として捜査を開始。被害者の男性はナンバーを目撃しており、この情報から甲府市内に在住する37歳の男が容疑に関与したと判断。11日に殺人未遂容疑で男を逮捕した。
調べに対して男は「ボンネットに乗せて走ったことは間違いない」などと、容疑を大筋で認めている。警察では事件発生の経緯について詳しく調べる方針だ。