東京商工リサーチが発表した6月の全国企業倒産状況によると、倒産件数は前年同月比1.4%増の1165件となり、2か月連続でプラスとなった。東日本大震災関連の倒産は67件発生した。
負債総額は同23.7%減の2163億5300万円で、6月としては過去20年間で最低水準。原因別では「運転資金の欠乏」が同27.9%増の55件と大幅に増加した。
負債10億円以上の大型倒産は28件で、20年7カ月ぶりに30件を下回った。業種別では宿泊業、スーパー、飲食業などで増加が目立った。
地区別では9地区のうち5地区で前年同月を上回るなか、直接の被災地である東北は6か月連続で前年を下回った。都道府県別では21道府県で前年を上回った。
中小企業基本法に基づく中小企業の倒産件数は、同1.7%増の1162件だった。