三菱自動車が発表した5月の生産・国内販売・輸出実績によると、総生産台数は前年同月比11.2%増の9万2785台と3か月ぶりに前年を上回った。東日本大震災で落ち込んでいた国内生産が回復してきたのに加え、海外生産が好調だった。
国内生産は同7.7%増の4万7013台と3か月ぶりに前年を上回った。部品供給体制が回復したことで生産も順調に進んだ。
海外生産は同15.1%増の4万5772台と2ケタの伸び率となった。欧州が同17.5%減となったものの、主力のアジアでは同18.8%増と高い伸びだった。
国内販売は同7.9%減の1万0552台と、9か月連続でマイナスとなった。国内生産の回復で新車の供給も回復したが、前年同月はエコカー補助金制度があり、レベルが高かったことから、反動でマイナスとなった。
輸出は同13.5%減の2万5645台と3か月連続でマイナスとなった。アジア向けは同30.5%増、北米向けが同43.9%増と好調だったが、主力の欧州向けが同17.4%減と落ち込んだため。