日産自動車が発表した5月の生産・販売・輸出実績によると、国内生産が前年同月比0.8%増の8万0036台と、5か月ぶりに前年を上回った。
東日本大震災の影響による部品不足から4月まで大幅マイナスとなっていたが、サプライチェーンの正常化とともに生産は順調に回復した。『ジューク』や、輸出用の『ローグ』などが伸びた。
海外生産も同25.7%増の28万8878台と依然として好調で、5月として過去最高だった。同社にとって最大市場の中国が同29.4%増の9万8934台と好調で5月として過去最高だったほか、メキシコが同39.8%増、英国が同11.6%増とほぼ全ての地域で前年を上回った。
グローバル生産台数は、同19.3%増の36万8914台と5月として過去最高となった。
国内生産は回復したものの、供給に一部で遅れていることもあって国内販売は同12.9%減の3万7981台と落ち込んだ。
輸出は同5.6%減の4万5321台と前年を割り込んだ。北米向けがジュークが好調で同8.4%増、欧州向けが『エクストレイル』の増加で同18.8%増となったものの、その他地域向けが同34.4%減と低迷した。