日野自動車は、中型トラック『レンジャー』の一部の車型を改良し、ポスト新長期排出ガス規制に適合させ、燃費性能も向上して7月11日から発売する。
既にPMについてはポスト新長期排出ガス規制をクリアできるレベルに到達していたが、今回はEGRシステムの強化、燃料噴射圧力の高圧化などエンジン本体の改良と、尿素を使わずにNOxを削減する「新DPR」の採用でポスト新長期排出ガス規制に適合する。
また「日野エコラン」によるコンピューター制御により、ラフなアクセルワークやアクセルの踏み込み過ぎなど燃費に不利な運転を自動的に抑制する機能を加えた。省燃費走行時にはエコランプが点灯し省燃費運転を促進する。
自動変速により燃費を向上させドライバーによる燃費のバラつきを抑制するAMTプロシフト6の設定を大幅に拡大した。空気抵抗を低減し、燃費を改善する新型ウインドデフレクターも新たに設定した。これらによって2015年度燃費基準達成車の設定を大幅に拡大した。
さらに運転席側ミラーにアンダーミラーを装着し、右後側方の視界を拡大した。ディスチャージ・ヘッドランプを標準装備する。
車両総重量8tクラスの車型はトレッドを拡大し安定性を向上、従来より重心の高い架装が可能となる。フロントアンダーランプロテクターを標準装備した。万一の衝突時に乗用車の潜り込みを抑制する。
日野レンジャー・シリーズの年間販売目標は1万2500台。