トヨタ自動車の小澤哲副社長は10日、東日本大震災の影響で車両の供給が制限されてシェアを奪われている海外市場での巻き返しについて「いささかの心配もしていない」との考えを示した。小澤副社長は同日、都内で開いた業績見通し説明会後に一部報道陣に対し述べた。
小澤副社長は現在の海外市場での販売動向に関し「これだけ供給が細ってくる中で、相当インセンティブはドラスチックに落とした。それに合わせてアメリカでいうと販売店の台あたりの利益額が、急速に膨れ上がっている」と説明。
さらに小澤副社長は「当然、供給と在庫との関係でバランスが取れている状態に今なっているということであり、供給がしっかり戻ってくれば戦闘力はものすごく蓄えられているので、いささかの心配もしていない」と述べ、年度後半で計画している販売巻き返しに自信をみせた。