日本自動車会議所の豊田章一郎会長(トヨタ自動車名誉会長)は9日、都内で開いた同会議所の懇親会で挨拶し、日本経済の復興見通しについて「(自動車など産業界が)供給力を立て直せば、早期の回復は可能と見ている」と語った。
豊田会長は、大震災後の産業界の動きについて「サプライチェーンの復興などが想定以上に進み、生産の正常化は大幅に前倒しされている。わが国のモノづくりの力強さを改めて示している」と評価した。
そのうえで、「新興諸国など外需は好調に推移している」ことから、日本国内の生産回復が今のペースで進めば、外需の取り込みを経て早期の回復が描けると指摘した。
また、自動車産業としては「スソ野が広く、その動向は日本経済に及ぼす影響が大きいので、業界挙げてこの難局を乗り越えていきたい」と強調した。