16日、中国のパンダオートモビルトレード社(厖大汽貿集団)と、提携に向けた覚書を交わしたスウェーデンの名門、サーブ。中国政府が、両社の提携を認めるかどうかの審査に入ったことが明らかになった。
これはサーブの親会社、スパイカーカーズが23日に発表したもの。パンダオートモビルトレード社は中国政府当局との間で、スパイカーカーズ&サーブ連合に対する出資計画を認めてもらうための協議に入ったという。
サーブに関しては3日、中国の華泰汽車(Hawtaiモーターグループ)との間で合意に達していた戦略的提携が破談。これにより、華泰汽車がスパイカーカーズの株式を最大29.9%取得し、1億5000万ユーロ(約180億円)を出資するという計画が白紙撤回された。出資撤回の理由は公表されていないが、中国政府の認可が下りなかったとの見方が有力だ。
果たして、中国政府は両社の提携を認めるのか。スパイカーカーズCEO兼サーブ会長のビクター・ミューラー氏は「パンダ社の出資計画が、承認されると信じている」とコメント。さらに、パンダ社から17日、第1回分のサーブ車購入代金として、3000万ユーロ(約35億円)を受け取ったことを明らかにしている。