ホンダの池史彦専務は28日、2011年3月期決算発表会見で今期(2012年3月期)の損益状況について、5割程度の減産でスタートした第1四半期について「相当厳しい状況になるのは明らか」と語った。
池専務によると、主力市場の北米での完成車在庫は40日分余りに減少しており、「それも1か月くらいで底をつく」レベルだ。また、減産は国内からタイムラグをもって海外工場に波及していく。池専務は「むしろ第2四半期が厳しくなるかもしれない。そういう覚悟もしている」と語った。
一方で池専務は「世界的に新車需要は旺盛」としたうえで、「今年を乗り越えれば、来年以降は旺盛な需要に応えられる」とも展望した。