日産自動車の志賀俊之COOは26日、電力需要平準化の一環として、グループ企業を含めた従業員の家庭での節電ついて検討を始めたことを明らかにした。志賀COOは自らが会長を務める日本自動車工業会の定例会見で語った。
志賀COOは「企業の取り組みとともに家庭での節電も非常に重要であり国民全体で参加するという事が必要なのではないか」とした上で、「例えば待機電力の削減、エアコン温度の調整、LED電球への交換などの啓蒙活動を社内で進め、このような活動への参加率を上げるため、会社としてのプロモーションプログラムを検討している」と述べた。
また企業としての取り組みとしては、工場での勤務シフトを午前中は従来よりも早く、午後は従来よりも遅く始業することで昼間の電力使用量を抑えたり、本社部門でのサマータイムの導入や、残業する人を同じフロアに集めて業務を行うようにするなど「様々なアイディアを出して、5月中には決めて7月から展開したい」と語った。