京商が今夏発売に向けて商品開発をすすめている43分の1スケールのスロットカー『Dslot43』。同社初のスロットカーとなるDslot43は、主流である32分の1サイズよりもひと回り小さいが、スロットカーの本場・ヨーロッパでは国際見本市などで高い評価を受けたという。
43分の1という“日本向けサイズ”になった要因は、ネーミングにヒントがありそうだ。同社ではこれまで、1/43スケールのラジコンカーでICタグを初搭載した『dNaNo』という商品で新たなファン層をつくりあげてきた。
「今回のDslot43には精密さと耐久性を両立させたdNaNo用ボディを用いた。dNaNoには現在約20車種のボディが存在する。Dslot43も同数の車種が登場するだろう」と開発者は話す。
ひと回り小さいスロットカーでも定番32分の1モデルと同様のドライブ感覚が得られる工夫が施されているという。
「サイズを小さくするとグリップがどうしても低くなってしまうが、Dslot43ではリヤにサスペンションを設けグリップ力を向上させている。左右に独立したスプリングを装備しコーナーでロールを生む。このスプリングの硬さを変えることで“乗り味”に変化が付けられる。ユーザーがオリジナルセッティングを楽しめる設定を各部に持たせている」(同)
同社が4月に開催したユーザー向け試作車試遊会では「32分の1の他社製品に劣らぬできばえ」「子供のころ夢中になった興奮がよみがえった」「コースアウトしにくい。ビギナーから上級者まで幅広い楽しみかたができそう」「ラジコンよりもおもしろいかも」などの声が聞かれた。
京商ラジコンカーの遺伝子を受け継ぐ“日本版スロットカー”Dslot43は、5月14〜15日に開催される第50回静岡ホビーショーで公式お披露目となる。