村田製作所は、安全規格と車載対応性能の両方に対応し、国内・海外の商用電源での充電を想定した車載充電器ACラインフィルタ用セラミックコンデンサDE6シリーズ「タイプKJ」を商品化した。
環境対応車として今後、普及の本格化が見込まれるプラグインハイブリッドカー(PHV)・電気自動車(EV)では、外部電源から直接充電するため、車載充電器の1次回路に直接接続されるコンデンサが外部電源からの高電圧サージを受ける可能性がある。このため、これに耐えられる安全規格認定コンデンサが求められている。加えて自動車搭載部品として温度サイクル1000サイクル保証などの高い信頼性も必要。
同社は今回、業界初となる自動車用途向けの安全規格認定セラミックコンデンサを商品化した。従来の安全規格認定品と同等の耐電圧性能をもつセラミックス素子を使い、耐温度サイクル性能向上のため、新規樹脂材料を絶縁塗装することで、安全性と車載対応性を両立した。
同社では4月から量産開始する。サンプル価格は1個約8円。