イブの惨事、双方の運転者が不起訴に

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昨年12月、福岡県太宰府市で乗用車とワゴン車が衝突。双方の7人が死亡した事故について、福岡地検は18日、被疑者死亡のまま自動車運転過失致死容疑で書類送検されていた双方の運転者を不起訴とした。

問題の事故は2010年12月24日深夜に発生した。太宰府市吉松4丁目付近の県道を走行していたワゴン車と、対向車線側にあるガソリンスタンドから進出しようとしていた乗用車が衝突。ワゴン車はコントロールを失ったまま路外へ逸脱し、ガードレールを突き破って道路左側の池へ転落した。

ワゴン車には乳児を含む9人が乗車していたが、運転していた18歳の少年ら6人が死亡。乗用車を運転していた26歳の男はワゴン車の乗員を救出するために池に飛び込んだが、後に遺体で発見された。溺死したものとみられている。

警察では事故発生の経緯を調べていたが、双方に安全確認の怠りがあったものと最終的に判断。2月18日までに双方の運転者を被疑者死亡のまま福岡地検に書類送検した。

検察では「送検された容疑は確認できる」としたが、双方の運転者とも事故で死亡していることから、不起訴処分としている。

《石田真一》

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