大畠章宏国土交通相は1日の閣議後会見で、高速道路のあり方に関する検討の場での検討結果について「次年度の予算に何とか反映できるよう努力したい」と述べ、来年度概算要求に反映していく考えを示した。
検討の場について国交相は「高速道路の整備、管理、料金、負担のあり方について幅広く検討するための委員会を設置し、秋頃までのできるだけ早期に取りまとめたい」と述べ、さらに「今週あるいは来週末ぐらいまでに委員会の全体像をまとめたい」とのスケジュール感を明らかにした。
大畠国交相は日本の高速道路建設の歴史について「東名高速を造るときに、財政が厳しいため、借金をして作って料金で返す方法で始まった」と欧米のように税金で作る方法とは異なる方式で建設を進めてきた経緯を紹介し、「東名も30年経ったら借金返済を終えて無料にする想定でスタートしたと聞くが、なかなかそうならずに(高速道路建設が)広がった。前政権でも最終着地点が見えていなかったので、この際、与野党いろいろな意見があるが、日本の高速道路はどういうかたちであるべきかを検討し、長期的視点に立ったものが形作られるよう努力したい」と述べた。