マツダは、2012年春の定期採用で技術系の採用を160人と、2011年入社見込みよりも50人増やす計画を発表した。事務系の採用人数は、今春入社予定と同水準の25人抑える。
自動車の低燃費化や電動化など、技術が進化する中で、技術力が自動車メーカーの生き残りを左右する。こうした中で、同社も技術力を強化するため、技術系の採用を大幅に増やす意向だ。
一方、国内事業の縮小が見込まれる中で、事務系の採用は必要最小限に抑える。
マツダの藤賀猛人事本部長は、「経営環境は依然として厳しいものの、新世代技術のSKYACTIV TECHNOLOGYをはじめとする環境・安全技術のより一層の強化、モノ造り革新のさらなる推進などを視野に入れ、技術系については前年より50人採用を増やし、事務系は前年並みとして、必要な人材を計画的かつ継続的に採用していく」としている。
今春に300人採用する予定の高卒の技能系の採用人数は「未定」としている。
また、既卒者の採用については、政府の要請を前向きに受け止め、2012年度採用から卒業後3年間を新卒定期採用の対象として募集する。