ホンダの高級ブランド、アキュラは9日、シカゴモーターショーにおいて、『TL』の2012年モデルを初公開した。
12年モデルは前後マスクを変更。フロントはバンパー、グリル、ヘッドライトが手直しされ、オーバーハングもショート化。エアロダイナミクス性能も引き上げられた。リアはバンパー、テールライト、トランクリッド、テールパイプが新デザインだ。
新開発6速ATの搭載もニュース。マニュアル操作もできる「シーケンシャルスポーツシフト」で、2段飛ばしのシフトダウンを実現。ドライブバイワイヤ方式のスロットルにより、シフトダウン時のエンジン回転合わせも可能になった。
またこの6速ATは、マルチクラッチトルクコンバーターの採用で、燃費を向上。3.5リットルV6モデルの米国EPA(環境保護局)予想燃費は、市街地8.5km/リットル、高速12.3km/リットルと、従来よりも高速燃費は約1.3km/リットル改善されている。
アキュラのジェフ・コンラッド取締役は、「2012年モデルのTLは洗練かつアグレッシブ」とコメント。10年のTLの米国販売は、前年比1.9%増の3万4049台と、セダン系車種の最量販車だっただけに、米国ホンダは拡販に力を入れる方針だ。