関東自動車工業が発表した2010年4〜12月期(第3四半期)の連結決算は、営業利益が2億0100万円となり、前年同期の132億3300万円の赤字から大幅に改善して黒字となった。
国内のエコカー補助金制度の効果で需要は好調に推移し、受託生産台数が増加した。これに加え、昨年度後半から『イスト』や『ラクティス』の生産を開始したこともあって、期中の自動車生産台数は同33.7%増の28万2000台となった。このため、売上高は前年同期比30.7%増の3859億3000万円と大幅増収となった。
収益は、生産台数の増加や全社あげて取り組んできた収益改善活動の効果で、経常利益は7億2900万円と黒字に転換した。当期純利益は4億4400万円の黒字となった。
通期業績見通しは生産台数の見通しをエコカー補助金制度終了による反動減が予想以上なため、2万5000台マイナスの38万5000台に下方修正した。
これに伴って売上高を前回予想よりも300億円マイナスの5300億円、営業利益が30億円マイナスの20億円、経常利益が25億円マイナスの25億円、最終利益が45億円マイナスの15億円に下方修正した。