日本鉄鋼連盟が発表した10月の普通鋼材需給速報によると、普通鋼鋼材生産は前年同月比4.1%増の631.3万tとなり、12か月連続で増加した。これで13か月連続で600万t台乗せとなった。
10月の出荷は、国内向けは同2.8%増の390.8万tと10か月連続で増加。輸出向けは同3.9%減の211.5万tで3か月連続でマイナスとなった。この結果、出荷合計では、同0.4%増の602.4万tと12か月連続で増加した。
10月末のメーカー・問屋在庫は、前月末比4.6%増の652.7万tで、3か月連続で増加した。在庫が650万tを上回ったのは22か月ぶり。メーカー在庫が大幅に増えた。
国内・輸出別では、国内向在庫が3.5%増の522.2万tと3か月連続で増加し、500万tを上回った。また、輸出船待在庫は9.5%増の130.5万tと8か月ぶりに130万tを上回り、12か月連続で100万t台が続いている。
10月末の在庫率は、前月末から10.4ポイント上昇し108.4%となり、2か月ぶりに100%を上回った。