【イクリプス EP001 インプレ後編】Bluetoothを活用したオンデマンドVICSの実力はいかに

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
イクリプス EP001
  • イクリプス EP001
  • イクリプス EP001
  • イクリプス EP001
  • イクリプス EP001
  • イクリプス EP001
  • イクリプス EP001
  • イクリプス EP001
  • イクリプス EP001

ハンズフリーは便利で快適

イクリプス『EP001』はBluetoothを搭載しており、これを活用した様々な機能も魅力の一つだ。手始めにハンズフリー通話を使ってみた。

電話をかけるときはメニューボタンを押して「電話をかける」をタッチ。画面に表示されるソフトキーでダイヤルして電話をかけられる。逆に電話がかかってきたときはナビ中でも画面が切り替わるので、スムーズに通話が可能だ。

搭載しているマイクやスピーカーの性能もよく、ハンズフリー通話の品質は良好だ。若干、エコーがかかったような音質になるが、声が割れたりする事はなかった。Bluetooth接続によるハンズフリーはケーブルを接続する煩わしさがなく、本当に快適だ。

惜しいのは、電話帳転送機能がないこと。筆者は自宅の電話番号さえおぼつかないほど数字の記憶が苦手なので、本機でダイヤルして電話をかけることは難しい。もっとも、こちらから電話を掛けるときはタイミングを選べるので、わざわざ運転中にかけようとは思わない。大切なのは電話を受ける方であって、そちらの操作性はまったく問題ない。

◆渋滞情報は携帯電話から取得するオンデマンドVICS

PNDのVICSと言えば手軽なFM-VICSが多いが、本機ではBluetooth接続した携帯電話で渋滞情報を取得する「オンデマンドVICS」を採用している。FM-VICSやビーコンによるVICSでは現在地の近隣の情報しか得られないが、オンデマンドVICSは日本中の渋滞情報を取得できるのがメリット。高速道路で圏外へ移動するときでも、目的地付近の渋滞状況を事前に調べられる。ただし、本機では渋滞情報を考慮したルート検索はサポートされない。

渋滞情報の取得は手動で操作するほか、一定時間ごとに自動取得して更新することも可能だ。当然ながら携帯電話の通信料がかかるが、渋滞情報のデータ量はそれほど多くない。イクリプスによる試算では、渋滞情報取得時のパケット量、通信料金は、都市部では175パケット/約4円、地方では10パケット/約1円となっている。あくまで一例だが、コスト的な負担はごくわずかと考えていいだろう。

なお、渋滞情報を取得するにはケータイ向けMapFanへの登録が必要で、月額315円の料金がかかる。また、こういった外部機器による通信はパケット定額制が適用外になることが多いので、その点も注意が必要だ。ともあれ、いちどオンデマンドVICSの便利さを知ってしまうと手放せなくなるだけに、利用するかしないかは痛し痒しといったところだ。

◆携帯電話で最新の目的地を検索してEP001に転送

Bluetoothを利用したもう一つの機能が、ケータイリンクだ。これは携帯電話でショップや施設を検索し、それをEP001に転送して目的地として設定するというもの。新規オープンしたばかりの新しいショップも検索できるのがメリットだ。

ケータイリンクを使用するにはauの携帯電話が必要で、EZナビウォーク(月額210円)などの利用が必須となる。

◆ワンセグを録画デジカメの画像も表示できる

AV機能についてはEP001はシンプルだ。ワンセグチューナーとフォトビューワ機能を搭載するが、音楽や動画の再生機能はない。スペックとしては物足りない感じも受けるが、実際に使用するのはどの機能かを考えれば妥当なところ。

ワンセグチューナーは番組表など一般的な機能のほか、録画にも対応する。録画した番組はマイクロSDカードに保存されるが、特殊なファイル形式になっており、再生は本機のみ。当然、パソコンで作成した動画ファイルの再生もできないということになる。

一方のフォトビューワ機能は、携帯電話やデジカメで撮影した画像を、それらの機器より大きな画面で楽しむための機能と考えていいだろう。再生できるのはJPG、BMP、GIFの3種類。画像ファイルを保存するフォルダは特に制限は無いようで、携帯電話で使っているマイクロSDカードをそのまま挿せば画像が表示される。デジカメでも同様だが、デジカメによく使われるSDカードは本機に挿せない。パソコンなどを使ってマイクロSDカードにコピーすれば問題なく再生できる。

《山田正昭》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集