タッチパネル世界市場、数量は2015年に09年比4倍…富士経済

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富士経済は、スマートフォンやタブレット型端末への搭載が急増しているタッチパネルと構成部品材料(部材)の世界市場を調査し、結果を報告書「2010タッチパネルと構成部材市場の将来展望」にまとめた。

調査では、抵抗膜式タッチパネル、静電容量式(投影型)タッチパネルなどタッチパネル6品目と、透明導電性ガラス、透明導電性フィルムなど8部材11品目の各市場について、現状を分析し今後を予測した。

それによるとタッチパネル6方式の世界市場は、2009年が数量ベースで前年比50.2%増の3億6102万枚、金額ベースで同49.4%増の1963億円となった。2010年は数量が同37.7%増の4億9702万枚、金額が同36.8%増の2685億円を見込む。

これが2015年は、数量で15億枚、金額で約5700億円市場と大幅な市場の拡大を予測する。数量の増加に伴ってタッチパネルの単価が下がることから、数量では2009年比4倍超となる一方で、市場規模は金額ベースでは同2.9倍とした。

タッチパネル構成部材の世界市場では、2009年が同20.2%増の703億円だったのが2010年に805億円になると予想する。今後、主流となる静電容量式タッチパネル向け部材が需要の中心となり市場の拡大は続くとし、2015年のは1379億円になると予測した。タッチパネルの単価下落に伴って、部材にもコストダウンの要求が高まっていくと見られ、成長は鈍化していく見通し。

このほか、報告書では、日本、韓国、台湾の主要な成膜メーカー、タッチパネルメーカー、LCDメーカー、ICメーカー計39社の生産、調達、販売動向などの事例も盛り込んでいる。

《レスポンス編集部》

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