欧州日産は8日、10月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は4万9366台。前年同月比は11%増と、13か月連続で前年実績をクリアした。
市場別では、スクラップインセンティブ導入で販売が回復したロシアが、9638台でトップ。前年同月比は110%増と驚異的な伸び率で、6か月連続で前年実績を上回った。
一方、これまで欧州日産の最量販市場だった英国は、前年同月比11%減の6705台とマイナスへ転じた。インセンティブが終了したドイツも31%減の5434台、スペインも17%減の3423台にとどまる。
しかし、フランスは前年同月比18%増の5172台と好調。イタリアも3%増の5539台と回復した。
車種別では、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)が、2万1137台を販売。前年同月比は16%増と3か月ぶりのプラスとなった。『エクストレイル』は36%増の2743台と、ロシアを中心に売れている。
新型発売を控えた『マイクラ』(日本名:『マーチ』)は、前年同月比60%減の3189台と4か月連続のマイナス。『ノート』も40%減の3387台だ。新型クロスオーバーの『ジューク』は、6074台と順調な立ち上がりを見せた。
日産の欧州市場における10月シェアは、3.3%。欧州日産のベルナード・ロール販売担当副社長は、「キャシュカイの成功に続いて、ジュークの受注が高水準」と語っている。