【VW クロスポロ 試乗】燃費の悪化は誤差の範囲…松下宏

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クロスポロ新型
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『ポロ』をベースにルーフレールやオーバーフェンダーなどSUVテイストを盛り込んだ外装や専用のデザイン(カラー)のシートなどによって個性化を図った『クロスポロ』。

基本メカニズムはポロと共通で、パワートレーンの良さはポロそのものといえる。標準のポロが15インチタイヤを履くのに対し、クロスポロは17インチタイヤが装着されるため、最低地上高がやや高くなることなどがメカニズム上のわずかな相違点。

大きめのタイヤは必ずしも良いことばかりではなく、乗り心地の硬さにつながる部分があるが、実際に走らせた印象にそう大きな違いはない。路面の良くないところではやや硬さが気になる程度だ。

タイヤが大きくなることで最小回転半径も大きくなったりしたなら良くないが、そのネガも表れていない。

強いていえば、30kgの重量増やタイヤサイズが影響してか、燃費が20.0km/リットルから18.6km/リットルへと悪化しているのが難点。これも聞くと、誤差の範囲に近いもので、明確な理由は分からないとのこと。

結果としてベース車の燃費基準+25%が+15%になって、エコカー減税率がやや悪くなったが、クロスポロも減税対象車であるのは変わらない。

ポロのTSIハイラインに対して18万円高の価格設定もルーフレールや専用シートなどの違いを考えたら納得モノ。たくさん売れている普通のポロじゃなく、ちょっと違ったポロが欲しいという人にお勧め。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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