【ベストペインターコンテスト】日本代表 永塚さんに現地メディアも注目

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慣れた手つきで吹き付ける永塚さん。世界大会でも平常心で持ち前のテクニックを披露する
  • 慣れた手つきで吹き付ける永塚さん。世界大会でも平常心で持ち前のテクニックを披露する
  • 現地メディアの取材を受ける永塚さん
  • 現地メディアの取材を受ける永塚さん
  • 使用する容疑をチェックする永塚さんと、通訳・サポート役のBASFコーティングスジャパンの坂本憲さん
  • 競技開始前。入念な準備体操を怠らない
  • 開始前に競技内容についての説明を受ける
  • 永塚さんのEfficient Application競技
  • 塗料を調合していく

ベストペインターコンテストで一番重要な実技試験が、約60分でペイントが数か所はがれた車体の前の部分を補修塗装する「Efficient Application」だ。コンテストで実施される8競技の中でももっとも得点ウェイトの高い項目のひとつである。

コンテストでは、実技だけでなく、色に関する感性や資料を検索する能力等もペインターにとって重要なスキルと位置づけられており、試験項目にも組み込まれている。

審査は、タイム、塗装の仕上がり、塗料の使用量が主に判断材料とされるが、準備の仕方や健康・安全への配慮、作業のプロセスなども審査対象となる。

日本代表の永塚伸洋さんは、4日間の日程で最後の競技となり、参加者の中でも最後の競技者となった。

この競技が始まる前から、フランス国営テレビ「FRANCE3」が「アジア太平洋地域からの初めての参加者が非常に高いスキルを持っているとの評判を聞いた」と、重点的に取材をするためやってきた。永塚さんも、撮影クルーの要望に応えてユニホームに着替えるところを披露したり、準備運動などをして“やってやるぞ”という意気込みを見せていた。

いざ競技に入ると、永塚さんは日頃の作業と同じように、体を反ったり、足を曲げたり、体操選手のように流れるような動作と素早い切り返しのリズムで作業をおこない、ペイントを塗っては乾かしてと4、5回繰り返し、素早く塗装を仕上げた。補修塗装の現場は業界関係者でもなかなか見る機会が少ないが、永塚さんの作業は見るからに無駄がなくスムーズだ。

競技が終わって「これでやっと終わった、とにかく疲れた」というのが永塚さんの第1声。緊張が解けた永塚さんは「実はミスもいくつかあったが、しかし気持ちを切り替えて何とかフィニッシュできた」と振り返った。

《佐藤純(Jun Sato)》

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