GMは3日、米国のEVベンチャー企業、ブライトオートモーティブと提携を結んだ。ブライトオートモーティブは、インディアナ州に本拠を置くベンチャー企業。もともとバッテリーを手がけるメーカーで、GM初のEVとして1996年に登場した『EV1』のバッテリー開発に参画したほか、クライスラーやジョンソンコントロールなど、大手メーカーとも共同事業を行っている。同社は2009年4月、プラグインハイブリッド商用車、『IDEA』を初公開。米国の企業や官公庁への需要を狙って開発された最大積載量1tクラスのLCV(ライトコマーシャルビークル)で、その開発には大手運送会社など約50社の意見が生かされた。2次電池は、蓄電容量13kWhのリチウムイオンバッテリー。1回の充電で最大64km走行できるモーターを搭載し、バッテリー残量が少なくなると、発電専用のエンジンが始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を供給するとともに、バッテリーの充電を行う。ボディは空気抵抗を極力減らしたデザイン。サイドパネルやリアフェンダーの形状に、エアロダイナミクス研究の成果が見て取れる。空気抵抗係数を示すCd値 は0.30という異例の低さ。タイヤも低転がり抵抗タイプが装着された。軽量化にも取り組み、アルミなどの素材を積極導入して、車重は約1450kgに抑える。同社によると、クラスの平均と比較して約700kgも軽いという。GMは今回、ブライトオートモーティブと戦略的提携関係を結ぶと発表。GMの子会社、GMベンチャーズを通じて、500万ドル(約4億3000万円)を投資し、ブライトオートモーティブによるIDEAの生産を支援する。IDEAの生産は、2012年末までにスタートする予定。年間5万台規模で量産し、2013年初頭に発売される見込みだ。
【調査レポート】米国におけるモビリティ市場調査~主要動向・プレイヤーおよびトランプ政権下における通商政策・環境規制~ 2025年9月1日 本レポートは、米国由来の主要プレイヤーを多角的に分析。GM、F…