今回発表されたパナソニック『ストラーダSクラス』では主にオーディオ面の強化がなされている。広告に使われるテーマは「地デジ、CDリッピング、簡単操作」だが、メモリーナビでありながらCDリッピングを可能としたことがひとつのトピックとなる。
「MW250D」と「MW150D」には地図データ用のSDHCカードとは別に、8GB容量のエンターテイメント用SDHCカードが同梱される。これを専用のスロットに挿入することで、内蔵ドライブからの音楽CDリッピングを行うことができる。
リッピング速度は最大2倍速。圧縮方式はAACで128kbps。最大収録数は999曲となるが、これはSD-Audioの規格に沿ったもので、ユーザー自身が大容量のカードに入れ替えたとしても変わらないという。他のストラーダシリーズと同様、MIXER'S LABが手がけた「音の匠」モードを搭載しており、圧縮音源であっても良い音質で楽しめる。
もうひとつのトピックは地デジだ。MW250Dは上位機種譲りの4アンテナ/4チューナーだが、アンテナの運用がこれまでのモデルとは異なる。4本のうち1本が視聴している放送局の別チャンネルを常時サーチ。アンテナごとに優先度も設定し、電波状況が悪くなった場合は良好な方に切り替えたり、ワンセグとすることで「まったく見られない」という黒画面表示の時間を極力減らしたという。地図画面上にテレビ画面を表示する「PinP」にも対応した。
あまり大きく取り上げられてはいないが、USBオーディオにも対応している。USBメモリーはもちろん、ストレージとしてデータを読み出せるポータブルオーディオならば再生可能だ。これによってソニー『ウォークマン』なども使うことができる。対応している圧縮フォーマットはMP3とWMAになる。
また、自動車メーカーが純正オーディオ用として設定しているステアリングスイッチに対応させたのも新しい。スイッチの割り当ては学習型を採用しており、これによって旧車種を含めて約80の車種に対応させた。ボリュームや曲送りなど、ステアリングから操作できる。