ヤマハ発動機は4日、2010年10月期の業績予想を上方修正したと発表した。主力の2輪車販売がインドネシアなど東南アジア新興諸国で好調に推移しているほか、電子部品向けの産業用ロボットも急回復している。
営業利益は今年2月時点の100億円から450億円に、純利益は損益トントンから250億円へと大幅に上方修正した。2輪の通期販売見通しは654万台から678万台に修正した。
東京で会見した柳弘之社長は、業績回復の牽引役となっている新興諸国の需要について「今後も成長が続く。悲観的には見ていない」と述べた。また黒字転換について「前期は創業以来の大きな赤字となったが、全社一丸で取り組んできた成果が着実に出ている」と、評価した。