クライスラー、米工場の閉鎖を撤回

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スターリングハイツ工場
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クライスラーグループは7月30日、2012年に計画していた米国ミシガン州スターリングハイツ工場の閉鎖を撤回し、今後も操業を続けると発表した。

2009年4月、クライスラーは経営破たんしてフィアットに救済された形となったが、スターリングハイツ工場はフィアットの資産査定から除外され、2012年の閉鎖が決定。同工場は1983年、クライスラーがフォルクスワーゲンから買収。同社としては最古の工場で、施設の老朽化が問題となっていた。

しかし新生クライスラーは、中型セダンの生産拠点として、同工場の存在意義を再認識。今年2月には、クライスラーグループのセルジオ・マルキオーネCEOが、「クライスラー再生のカギは、中型セダンが握る」との見解を示していた。

クライスラーグループは7月30日、2012年に計画していた米国ミシガン州スターリングハイツ工場の閉鎖を撤回し、今後も操業を続けると発表。さらに2011年初頭に900名を追加雇用し、2シフト体制を敷くことも明らかにした。

同社のマルキオーネCEO「今回の決定は、生産能力を再検討した結果、さらなる増産が必要なことが判明したため」と語っている。

《森脇稔》

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