日立オートモティブシステムズは、エンジンコントロールユニット(ECU)の納期遅延の影響で、日産自動車の国内と北米の工場の生産ラインが停止した問題で、8月以降の調達に目途がついたと発表した。
ECUは、主要部品であるカスタムICの調達先であるSTマイクロエレクトロニクスが、日立オートモーティブが求める調達量を供給できないと一方的に通告、この影響で日産の国内工場の生産が4日間にわたって停止、8月以降も要請通り供給されない可能性があった。
日立オートモーティブでは、STマイクロの協力で、8月以降の調達量について充足する見通しとなり、ECUの必要数量の納品が可能となったとしている。
一部では、半導体の需要が急増しているため、STマイクロがコストダウン要求の激しい日立オートモーティブ・日産への供給を減らしたと報じられたが、今回、日立オートモティブシステムズは「一部誤解を招く報道があったものの、(半導体需給がひっ迫している)厳しい環境下においても、STは公平、誠実なパートナーとして連携している」としている。