メルセデスベンツ CL63AMG が進化、571psツインターボを搭載

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メルセデスベンツは24日、『CL63AMG』の改良モデルを発表した。メルセデスベンツの高性能車開発部門、AMGが開発した新型直噴5.5リットルV型8気筒ツインターボエンジンを初搭載する。

AMGの新しいV型8気筒エンジンは、現行「63シリーズ」に広く採用されている6208cc・V型8気筒NAエンジンの後継機種として開発された。M157型と呼ばれるスプレーガイデッド方式の直噴エンジンは、排気量は5461ccへ747cc縮小。しかし、2個のターボチャージャーを装着してパワーを稼ぐとともに、ピエゾインジェクターやAMG初のアイドリングストップなどによって、環境性能を引き上げている。

新エンジンは、CL63AMG(排気量は5.5リットルだが、性能は旧CL63AMGを上回るため、グレード名は変わらない)に先行搭載。その最大出力は544ps/5500rpm、最大トルクは81.6kgm/2000〜4500rpmと、旧モデル比で19ps、17.4kgmのパワーアップを果たした。

トランスミッションは、7速2ペダルMTの「AMGスピードシフトMCT-7」。新しいCL63AMGは、0-100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)という一級のパフォーマンスを獲得する。それでいて、燃費は27%、CO2排出量は約30%も改善。排出ガス性能は、欧州のユーロ5と米国のLEV-2を満たす。

AMGはさらなる高性能を求める顧客のために、「AMGパフォーマンスパッケージ」を用意。ターボのブースト圧を1.0バールから1.3バールに引き上げるなどの専用チューンを受け、最大出力は571ps/5500rpm、最大トルクは91.8kgm/2500〜3750rpmと、27ps、10.2kgmの性能アップを成し遂げた。571psの最大出力は『SLS AMG』と同数値で、91.8kgmの最大トルクは、SLS AMGを25.5kgmも上回る。

AMGパフォーマンスパッケージ仕様のCL63AMGは、0-100km/h加速4.4秒、最高速300km/h(リミッター作動)。ほとんど、スーパーカー並みの性能だ。

新しいCL63AMGは、グリルやヘッドライト、テールランプなどのデザインを、先に大幅改良を受けた『CLクラス』に準拠。その上で、AMG専用のバンパーやアルミホイール、エグゾーストなどを装着し、迫力をアップさせている。

《森脇稔》

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