三菱商事小林社長「積極果敢にリスクを取る企業に」

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小林健社長
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三菱商事は16日、2013年3月期を最終年度とする「中期経営計画2012」を発表した。その席上、小林健社長は「社長に就任して真っ先に感じたのは、次の収益の柱を育てることが急務であるということ」と述べ、こう付け加えた。

「足元の事業がうまくいっていると、どうしてもリスクを取らなくなってしまう。そうならないよう、現場の努力と工夫を引き出して、積極果敢にリスクを取るような企業をつくることが私の使命」

そのために、同社は3年間で総額2兆~2兆5000億円の投資を実行する。その半分が金属・エネルギー資源分野。「新興国の経済が世界経済を牽引する環境認識を踏まえれば、当面、この分野には積極的に経営資源を投入していかざるを得ない」というわけだ。

具体的には、豪州の原料炭やチリの銅鉱山、サハリンの液化天然ガス開発など既存権益の拡張を進めるほか、新規権益の獲得を狙う。ただ、新規権益の獲得については、収益を上げるためというよりも、社員のスキルを高めるために行っていくという意味合いが強いようだ。

《山田清志》

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