杜撰な運転と一喝、ひき逃げに懲役4年実刑

自動車 社会 社会

今年4月、徳島県徳島市内の国道11号で、道路を横断していた自転車を大型トラックでひき逃げし、乗っていた73歳の男性を死亡させたとして、ひき逃げの罪に問われた58歳の男に対する判決公判が13日に開かれた。徳島地裁は懲役4年の実刑を命じている。

起訴状によると、問題の事故は2010年4月6日午前に発生している。徳島市中常三島町1丁目(N34.4.33.7/E134.33.43.7)付近の国道11号で、交差点を横断していた自転車に対し、進行してきた大型トラックが衝突した。

自転車に乗っていた73歳の男性は即死。トラックは底部に自転車をひきずったまま逃走したが、途中でこれを外してさらに逃走していた。警察は事故から約3時間後に車両を割り出し、運転していた58歳の男を自動車運転過失致死と道路交通法違反容疑で逮捕。検察も同罪で起訴している。

13日の開かれた判決公判で、徳島地裁の武田正裁判官は「被告は周囲の安全確認を怠ったまま、漫然と発進して本件事故を起こした」と認定した。

その上で裁判官は「運転の杜撰さは著しく、過失も重大。トラックに引っかかった自転車を外して仕事を続けるなど、自己中心的で、被害者の命に配慮の無い態度は甚だしい」として、被告に対して懲役4年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV