パシフィコ横浜で16日まで開催されている「クリーン発電&スマートグリッドフェア(CSF)2010」会場で、可愛らしいデザインの風力発電機を発見。これはゼファーの小型風力発電システムで『エアドルフィン』という名前。
同社はこれまでアメリカから小型風力発電システムを輸入販売してきたが、この実績を元にエアドルフィンを自社開発したという。
エアドルフィンはユニークかつ斬新だ。ボディはネジの緩みがメンテナンス頻度を高めることから、寄せ木細工のように組み合わせて構築する組木工法、ローターのブレードには回転によるノイズを抑える細かいフィンが刻まれたサイレント・ディスラプターブレードを採用。テールは左右に揺れ動くスウィングラダーとすることで風向きの変化にもすぐに本体が回転し、風を捉えることができるそうだ。
風速12.5m/sで1.1kWの発電が可能で、業務用から一般家庭用まで幅広くシステムが用意されている。小型の風力発電システムは建設場所を選ばないばかりか、設置のための機材を運ぶのが大変な山奥でも容易に設置できる。また、弱い風でも発電するため大型の風力発電よりも幅広い環境に対応できるという。
家庭用の「プラネットホーム」の場合、発電機1台にパワーコンディショナーなどを含めたシステムで、設置費用も含めたトータルでの出費はおよそ200万円とか。太陽光発電と同様の補助金のような政府援助をぜひ求めたいところだ。
EVEX:電気自動車開発技術展2010とCSF:クリーン発電&スマートグリッドフェア2010は16日まで、パシフィコ横浜で開催。