【ヤマハ 電動バイク 新型】試乗記…新しい乗り物、新しい使い方

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EC-03
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7月14日、ヤマハ発動機は電動二輪車『EC-03』を発表した。都内で開かれた記者会見には多くの報道陣が駆けつけ、用意された4台の試乗車に乗って走行感を体験した。筆者も会場で乗ることができたのでレポートする。

EC-03の本体は実にシンプルかつスマート。遠目から見たシルエットは、原付スクーターというよりは大型の自転車に近い。シート後方のハンドルをつかんでちょっと踏ん張れば、片腕で後輪を持ち上げることも可能。

運転するまでの操作も簡単。まず最初にキーを回して電源を入れると、パネルが青く光って電源が入ったことを知らせてくれる。だが、このままではアクセルをひねっても走らない。メーター下にある3つのボタンのいずれかを押すまでは、スタンバイモードで待機し続けるのだ。この仕組みは、いきなり発進する誤動作を防ぐためだと言う。バイクにまたがってボタンを押すと、いよいよ準備完了。あとはアクセルをひねるだけで、EC-03は動き出す。

当たり前だが、走行時はものすごく静か。電動アシスト自転車と違ってペダルやチェーンなどの可動部分がないため、EC-03のほうが走行音は小さく感じた。他の人が乗っているのを見ていても、小さい音で「ウィーン」と鳴っている程度だった。公道を走る場合は周囲の人に気づかれにくいため、ライダーは注意して運転する必要があるだろう。

走行モードは「ノーマル」と「パワー」の2種類が用意されていたが、どちらも従来の原付バイクと比較すると力不足と感じた。そもそも動力源が異なる乗り物なので、比較すべきバイクではないのかもしれない。音も振動もほとんどなく、アクセルをひねったときに音もなくススーッと進む感覚は、原付バイクよりもラジコンを操作している感覚に近く新鮮だった。

EC-03はゆったりスムーズに移動を楽しむための乗り物。「ちょっとした買い物」や「近距離の通勤・通学」に使うために使う新しいタイプの乗り物といった感じ。ヤマハ発動機は「原付に代わる乗り物」として紹介していたが、わかりやすく説明するために「原付」という言葉を使ったのだと思う。EC-03が発売されたら、おそらく新しい使い方がうまれるだろう。

《佐藤隆博》

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