国会を眺め足湯に浸る知的創造ライブラリー

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オフィスビルなのに、国会を見下ろしながら足湯ができるルーフガーデン
  • オフィスビルなのに、国会を見下ろしながら足湯ができるルーフガーデン
  • 落ち着いた雰囲気のリーディングルーム
  • 森ビルアカデミーヒルズが展開する知的創造空間「平河町ライブラリー」 撮影=中島みなみ
  • オープンなのに個人作業に没頭できるワーキングデスク
  • 皇居や国会を見渡せる地上約100mにある屋上ルーフガーデン
  • 故橋本龍太郎元首相の蔵書を集めた本棚

「アカデミーヒルズ平河町ライブラリー」が7月1日、平河町森タワー(千代田区平河町)にオープンする。

アカデミーヒルズとは、森ビル(森稔社長)が運営する社会人向け教育機関で、竹中平蔵元総務相が理事長を務める。「ライブラリー」とは文字通り図書館を意味するのだが、単に資料検索や読書をする作業場所ではない。

「個人で活動するビジネスパーソンが快適に働く場所」と、アカデミーヒルズ事業部が目指したのは知的創造空間だ。個人で作業するワークデスクのほかにも、ミーティングルーム、リラックスできるラウンジ、ゆったりと読書のできるリーディングルームを備えている。

アカデミーヒルズは、六本木ヒルズ森タワー49階で「六本木ライブリー」を運営しており、そこには3200人の会員が登録している。六本木は24時間365日の開館で、識者を迎えた講演も多数開催されている。

新しく開館する「平河町ライブラリー」は、この六本木ライブラリーでのノウハウを蓄積。クラウドコンピューティング時代に対応するほか、先発の六本木ライブラリーにない特徴を備えている。その一つが想像力を刺激する「屋上ルーフガーデン」だ。

平河町森ビル2階にあるライブラリーを出て、地上約100mにある「屋上ルーフガーデン」のエレベーターで昇る。すると、目の前には皇居の緑、その向こうに都心の高層ビル、さらに目を転じれば、国会議事堂が眼下に広がる。その眺望を楽しみながら足湯に浸ることができるのだ。

平河町森タワーは23階建て。2階から13階までがオフィスタワー。それより高い上層階はレジデンスになっている。都心の高層ビルだが、屋上ルーフガーデンは、まわりの緑に適度な植栽が加わって、日本の政治の中心である永田町徒歩1分の場所にあることすら忘れてしまうほどだ。

リゾートなどのオフタイムを過ごすわけではない。ビジネスに関した知的活動でこれだけ上質な空間が得られる場所は貴重だ。

ただし、この空間を自分のものにするためには、それなりの代償も必要。約30時間のワークデスク使用を含めた月会費3万1500円を支払い会員にならなければならない。このほかに初回に限り1万0500円の事務手数料がかかる。

《中島みなみ》

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