欧州日産は4日、5月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は4万2835台で、前年同月比は15%のプラス。8か月連続で前年実績超えを達成した。
市場別では、サンダーランド工場のある英国が、前年同月比22%増の7151台と、引き続き好調。フランスも51%増の5000台、スペインも76%増の4601台と売れている。
これまで不振だったロシアも、スクラップインセンティブ導入により、前年同月比1%増の5771台と、久しぶりに回復。一方、インセンティブが終了したドイツは14%減の3655台、イタリアは6%減の 5490台にとどまった。
車種別では、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)が、前年同月比24%増の2万0071台と、相変わらずの人気。モデル末期の『マイクラ』(日本名:『マーチ』)は、1%増の6437台と2か月ぶりのプラスとなった。
入門コンパクトの『ピクソ』は、前年同月比313%増の2567台、小型ピックアップトラックの『ナバラ』は65%増の1411台をセールス。しかし、『ノート』だけが6%減の 3927台と落ち込んだ。
日産の欧州市場における5月シェアは、前年同月比0.2ポイント上昇して、2.8%。欧州日産のBernard Loire販売担当副社長は、「キャシュカイとピクソがシェアアップに大きく貢献した」 と語っている。