亀井氏金融担当相が福島前消費者相に話したこと

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「残念な結果になった」社民党の閣外離脱を話す亀井金融担当相(6月1日・大臣室で) 撮影=中島みなみ
  • 「残念な結果になった」社民党の閣外離脱を話す亀井金融担当相(6月1日・大臣室で) 撮影=中島みなみ

閣外へ離脱した社民党に対して、今も連立を組む国民新党代表でもある亀井静香金融・郵政改革担当相が、一夜明けて感想を漏らした。

「福島党首も自分の気持ちなり、立場を貫くことも大事だけど、沖縄のためにも、日本のためにも、政治的に動かしていくという力を失っては、ある意味(国民に対しての)背信行為になる。気にくわないことがあっても、そのあたりのことは妥協というか、そうする面も必要ではないの、という話を最後までしたが、残念な結果になった」

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として、日米両政府が「辺野古周辺」で共同声明を発表した28日、国民新党は国会内で社民党と党首会談を開催。亀井代表が福島瑞穂党首の説得に当たったが、物別れに終わった。亀井氏は、社民党が離脱の動きを見せた時から福島党首に閣内に留まるよう呼びかけてきた。

「福島さんは党首として、また政治家として美学を求めて貫いたという面がある。そのことが政治的にいいか悪いか別として、今後、社民党も国民のために、沖縄のためにも、国のためにも、ちゃんとした政治をやっていく責任がある。閣外に出たから責任がなくなるわけではない。あれだけの方だから(政治家としての責任を)果たしながら今後進められていくだろうと思う。新聞はいろいろ書いておられるけどね」(亀井氏)

また、鳩山総理の基地移転についても「思いが強いだけに現実との落差があった」と擁護。放置できない安全保障問題についての当面の取り組みだという見解を示した。

「総理も、今すぐにでもちゃんと解決しなければいけないと思われるから、13年かかってもできないことを、半年ぐらいでやると気張っちゃったんだ。ところが、現実は解決策、当面の取り組みもなかなか難しいという状況の中でああいうことになった。それでおわびしておられる。総理の気持ちの上では、県外国外ですよ。それが今すぐ実行できる状況じゃない」

現状では県外国外への移設が不可能な中で、安全保障の問題は放置できない。総理の対応は「当たり前のことだ」と、亀井氏は話す。

基地移設問題は「ing」(現在進行形)というのが亀井氏の口癖。当面は「辺野古周辺」への移設に取り組みながら、これからも沖縄の負担軽減に取り組むというのだが……。

《中島みなみ》

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