市光工業は、スペインに本社のある大手自動車部品メーカーのフィコサ・インターナショナルと、自動車用ミラー事業で提携すると発表した。6月末までに、提携合意書を締結する予定。
市光とフィコサの提携で世界最大の自動車用ミラー・サプライヤーが誕生する。両社は営業や購買、設計開発、生産技術、プロジェクトマネジメントなどの分野でチームを結成し、コスト構造の改善や業務の効率化を進め、技術情報を交換する。
提携の第一ステップとして、フィコサは、米国での市光の製造販売事業を受け継ぎ、北米でフィコサの製造拠点の一部に組み入れる。
市光・フィコサ・グループは、北米、南米、南アフリカ、アジアで高いシェアを持つグループとなる。特に、今後自動車生産台数の急増が見込まれるアジアで、両社は補完しあい、高い競争力を持つ製品を自動車メーカーへ供給していく。
一方、市光・フィコサグループは、日系自動車メーカーから、グローバルモデル2車種のドアミラーの開発サプライヤーに指名された。このプロジェクトでの総生産額は1億2000万ドル超となり、市光は中国の工場で、フィコサは北米の工場で、これらのモデル向けにミラーを製造する予定。