ダイハツ工業は27日、2010年3月期決算と今期の業績予想を発表した。今期は国内市場の悪化による減収を見込むものの、営業利益は前期比5.5%増の430億円、純利益は0.8%減の210億円と横ばいを予想している。
今期の国内販売はエコカー補助金が9月で打ち切りとなるため3%減の58万5000台を計画。一方で海外生産の拡大が見込まれるが、売上高は7.9%減の1兆4500億円となる。
海外では主力市場のインドネシアが「回復から成長期に転じているのでこの機会を捉える」(箕浦輝幸社長)構えだ。6月に退任する箕浦社長は「現状にとどまることなく常に変革をと取り組んできた」と振り返り、「守りでなく、これからも変わるんだという気概でやってほしい」と、社員や次期社長の伊奈功一副社長にエールを贈った。