【北京モーターショー10】VW フェートン、大規模なマイナーチェンジ

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フォルクスワーゲンは23日に開幕する北京モーターショーで、『フェートン』のマイナーチェンジモデルを公開する。フロントマスクを一新するなど、大幅な改良が加えられた。

フェートンは2002年3月、ジュネーブモーターショーでデビュー。フォルクスワーゲンブランドのフラッグシップサルーンだ。2003年9月には、ロングホイールベース仕様を追加。しかし、世界的に販売は成功したとはいえず、米国では販売不振により、2006年に導入を中止している。

フォルクスワーゲンは2011年モデルのフェートンに、大幅なマイナーチェンジを実施。フロントマスクにはVWの最新デザインDNAが反映され、イメージを大きく変えた。バンパー、グリル、ボンネットなど、フロントセクションは、ほぼすべてのパーツを一新する力の入れようだ。

ヘッドライトはバイキセノンで、ウインカーとコーナリングライトは流行のLED化。テールランプにもLEDが組み込まれ、丸型のレンズ形状も見直された。エレガントさと力強さの表現が重視されたエクステリアである。

標準ボディは全長5060mm、ロングボディは全長5180mm。後席はベンチシートが標準で、2名掛けのセパレートはオプションだ。マルチファンクションタイプのステアリングホイールは新デザインで、レザーまたはレザー+ウッドが選択可能。各部の仕上げには、レザー、アルカンターラ、ウッドなど、最上の素材が使われた。後席用のエンターテイメントシステムなど、オプションも豊富だ。

エンジンはガソリン3、ディーゼル1の合計4ユニット。駆動方式は、すべてフルタイム4WDの「4モーション」だ。エアサスペンションも、全グレードに標準装備する。

ガソリンエンジンは下から、3.6リットルV6「FSI」(280ps)、4.2リットルV8(335ps)、6.0リットルW12(450ps)。ディーゼルは3.0リットルV6ターボ「TDI」(240ps)で、0-100km/h加速8.6秒、最高速237km/h、欧州複合モード燃費11.76km/リットル、CO2排出量224g/kmの実力だ。

安全面では、世界初のフロントカメラシステムをオプション設定。前方の標識をカメラが読み取り、速度制限を超えると、ドライバーに警告で安全運転を促す。追い越し禁止など、さまざまな標識を読み取るという。

大幅なマイナーチェンジを受けたフェートンは、中国がワールドプレミアの舞台に選ばれた。フォルクスワーゲンは中国の富裕層を、同車の最大のターゲットに絞り込んだようだ。

《森脇稔》

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